研修より

令和元年度 主題研究授業実践協議会

 11月8日(金)、菅井裕行氏(宮城教育大学教授)をお迎えして主題研究授業実践協議会を行いました。本年度の主題研究重点目標「『主体的・対話的で深い学び』の視点を取り入れた授業改善を考える」を小学部、中学部から1つずつ事例を挙げて、協議を行いました。

 小学部からは重複障がい者等関する教育課程の図画工作科の授業として「児童が身近な人や物をイメージして描くことができるようになるための学習指導について」をテーマに事例が提案されました。中学部からは重複障がい者等関する教育課程の数学科の授業として「数を量としてとらえることが難しい生徒に対しての、指導内容や支援の仕方」をテーマに事例が提案されました。

菅井氏からは、
小学部の事例については「児童が『どの程度』見えているのかという実態把握をしっかりしていくことが必要。視野が狭ければ近くのものは見えづらくなる。児童が顔を紙にいっぱいに描いていたのはなぜなのかを考える必要がある。」「認知面においては〇△□の弁別ができるのか。□は角が4つあることを理解しているが、麻痺があることで再現性が低いのか。理解できていないのか。といったことをきちんと実態把握することが大切である。」と助言をいただきました。
中学部の事例については、「生徒の『見え』『聞こえ』の実態把握がとても重要である。教師が話した言葉がどれくらい本人に通じているのか確認することが必要。」「数の分解の理解についてはブロックの操作は枠のない状態できちんとできるかが重要である。」「数の基本は数えられること。教師と一緒に声や指差しで数えることで数の理解の土台ができる。」「数という概念は極めて抽象的である。生活の中で活用できるようになるためには数そのもののみを理解することが必要である。具体物は数以外の情報を持たせてしまうためできる限り無地のブロック(教材)を使用していくようにしていくことが必要であると考える。」と助言をいただきました。

~参加者の感想~

小学部の事例について
〇図工を提供授業にあげていただいたことがとても良かった。日々の授業で、児童が主体的に学べる図工の授業を考えていく際の参考となった。

〇児童の形の認識の程度についてしっかり実態把握し、部分的な造形、描画から広げていくことを考えて授業を組み立てていきたい。

中学部の事例について
量を理解するためにはブロックを縦に積み上げることで多小がとらえやすくなるのではないか。

〇中学部の数学の内容は、分解とは何か、児童の理解度はどうかを判断する際には、周りの先生方のご意見を参考にする必要があると感じることができた。