研修より

令和元年度 授業力向上研修講座

令和元年度 授業力向上研修講座

 毎年、夏休みの時期に行われる「授業力向上研修講座」は、高い専門性をもつ本校の教員が講師となって研修を行い、教職員の授業力の向上を図るものです。今年度は5講座を開催し、2学期からの授業や指導に生かそうと、暑い中、真剣に、また和やかに研修に励みました。

 

①「水治の学習について」

 水中ならではの身体の弛め方を知ることにより、児童生徒が主体的に身体を動かすことができるようにしていくことがこの講座の目的です。映像を見て、どのように支援するかを学んだ後、実際に水中で体感しました。互いに児童生徒役を交代することで、どのように身体を支えたらよいか、何をねらって活動するかを意識することができました。また、カラーフロート、エアレックスマットなどの用具の使い方も体験しました。

②「スイッチ教材の制作」

 上手に気持ちを伝える一助としてAT機器があります。講座では、おにぎりVOCAとWクリップ棒スイッチを製作しました。はんだ付けなどの難しい作業もありましたが、2時間で2つの機器が完成!製作後には、どのような場面で活用したらよいか、グループで話し合いました。参加者からは「子ども達が、自分でできた!と感じることができる教材を工夫したい」「機器の活用について話し合い、アイデアの共有ができてよかった」などの感想が聞かれました。

③「見えにくさのある児童生徒の支援方法」

 講義では、「見ること」の基本と実態把握、さらには「見ること」に困難を抱えるということはどういうことなのか、についての話を聞き、後半は、アイマスクを着けて動いたり触ったりといった演習を行いました。また、タブレットPCやスマートフォンなどで使用できる「見え方紹介アプリ」「色のシュミレーター」というアプリで、見えにくい児童生徒がどのように見えているかを確認する方法も紹介されました。「見えにくい子どもは、経験、記憶、予測でものを見ているということがわかった」「視力で判断せず、子どもの実態からアプローチして支援することが重要だと感じた」「視覚の発達には、身体の活動が大きく関わっていることに気づかされた」など、参加者からたくさんの感想が寄せられました。

④「ドライポイントの制作」

毎年好評の美術に関するこの講座、今年は「ドライポイント」の制作を行いました。絵や写真をアクリル版の下に敷き、ニードルを用いて輪郭線上に傷をつけて版を作り、プレス機で印刷します。お気に入りの写真や自分の好きな漫画のキャラクターを見ながら真剣に作業に取り組む先生たち。出来あがると「うわー、いいよ」「きれいに刷れたね」と歓声があがりました。参加者からは「何度も挑戦し、改善することで納得のいくまでやることは大切だと思った」「生徒同士の気づき合い、学び合いができる環境づくり、橋渡しをしたい」という感想が聞かれました。出来あがった作品は、美術室の前の廊下に展示してありますので、どうぞご覧ください。

⑤「心身のリラクゼーション」

身体の動きの学習の中で「児童生徒が安心して身体をゆだねているかな?」
「この方法は、はたして正しいのだろうか。もっと良い方法があるのでは。」などの悩みは誰しもが思うこと。実技を行いながら、どんな姿を目指すのかを明確にした取り組み、その方法について研修しました。
「生徒の視野、受け取りに十分に配慮したかかわり、生徒が身体を意識して取り組める動作の導きに気をつけて今後の指導にあたりたい」「力加減など、自分が体験することでよくわかった」などの感想とともに、身体のリラクゼーションを体感し、心も体もゆるりとなった先生達の表情が印象的でした。