研修より

令和3年度 授業力向上研修講座

令和3年度 授業力向上研修講座

 昨年度は新型コロナウイルス感染症の感染拡大のため実施できませんでしたが、今年度は感染症対策をしながら夏休みに4講座を開催しました。

 「授業力向上研修講座」は、高い専門性をもつ本校の職員が講師となって研修を行い、教職員の授業力の向上を図るものです。今回は、他校から講師を招いた講座もありました。2学期からの授業や指導に生かそうと、暑い中でしたが真剣に研修に励みました。

 

①「聞こえにくさのある児童生徒の理解と支援」

 本講座では、聴覚支援学校より講師を招いて講義をしてもらいました。「聴覚障がいとは」「聞こえにくさの体験」「学習環境や生活での配慮」等、聞こえにくさのある児童生徒の困り感について知り、その支援の仕方について疑似体験を交えながら学びました。

 参加した教職員からは、「聴覚障がいのある児童生徒への配慮について、話を聞いたことがなかったので良い機会になった。」「オージオグラムを見て細かく解説していただき、生徒の聞こえ方を理解することができた。」等の感想がありました。

 

②「スイッチ教材の製作」

 上手に気持ちを伝える方法の一助としてAT機器があります。その中でも、スイッチを使った教材として、「おにぎりVOCA」(おにぎり型の音声の録音と再生ができる装置)と「Wクリップ棒スイッチ(AT機器にはさんで取り付けることで、児童生徒の操作しやすい位置に設置できるクリップ型のスイッチ)を製作しました。銅線を繋いだり、はんだ付けをしたりなど難しい作業がありましたが、機器を完成することができました。
 参加した教職員からは、「児童生徒の学習場面で活用したい。」「子どもたちの得意な動きを活かせるスイッチを組み合わせて活用していきたい。」等の感想がありました。


③「図工・美術の表現と、その広がり」

 国・県内の「ボーダレスアート」、「アールブリュット」の現状や、スライドによる参考作品の制作過程、教材の紹介をしてもらいました。制作体験では、身近な素材を使い、水の効果を生かした墨やインク・割りばしペンを使った技法を体験しました。

 参加した教職員からは、「子どもの良さを引き出せるように、いろいろな材料の良さを見つけて使ってみたいと思いました。」「いろいろな技法があり、今回の講座を参考に準備物(可能な限りいろいろな用具)を使って授業に生かしたい。」等の感想がありました。

 


④「心身のリラクゼーション」

 「身体が弛めば心もゆるむ!」ことを目指し、動作法を通して身体の弛め方、使い方を体験しながら自立活動で生かせる指導法について研修をしました。また、側わんについての講話を聞いたり、ヨガ体験を行ったりしました。

 参加した教職員からは、「何故その動き(支え)が必要なのか分かったので、意識してできそうです。」「身体を起こさないと周りの世界が見えないということが実際体験してよくわかり、身体を起こすことの大切さを改めて知ることができました。」等の感想がありました。