研修より

令和5年度医療的ケアサポート会議

2023年9月20日 09時59分

8月24日(木)に令和5年度医療的ケアサポート会議が行われました。

年に1回開催され、学校における保健管理体制の整備及び地域における保健・医療・福祉・労働機関等の連携とバックアップ体制の構築を図ることを目的として行っています。

医療関係者(救命救急士を含む)、保健・福祉関係者、労働関係者、保護者、本校職員が参加し、以下の内容について情報共有、意見交換を行いました。

 1 報告

    ・ 本校における医療的ケアの実施状況報告

2 協議

 ・ 安心、安全な医療的ケア実施のための環境整備

 ・ 医療的ケアを必要とする児童生徒の新規申請に伴う保護者の付き添いについて

令和5年度 研修部 主題研究全体研修会

2023年9月7日 09時09分

 令和5年8月25日(金)に、筑波大学附属桐が丘特別支援学校前校長 下山直人氏を講師として、主題研究全体研修会を行いました。

 3つの資質・能力の育成を目指す学習の基盤となる言語能力の育成について研修し、主題研究の推進を図ることを目的として、「3つの資質・能力の育成を目指す各教科の授業づくり」をテーマにご講演いただきました。

 下山氏からは、

1)言語能力の重要性 ~これからの変化の激しい社会で子どもたちが生きていくためには、多様な人々とのかかわり          を楽しみ、自分が選択していくことにより、生活をより豊かにしていくことが望まれる。自分の意思を表しながら他者と協働していくためには言葉は重要である。そして、学習の基盤となる言語能力について、授業においてはどのような言語が働いているのか、具体的に把握することが重要である。

2)言語能力の育成 ~言語環境を整える視点をもち、正しい言葉で、正確で丁寧な文字に触れる環境を整えること。言語発達初期の児童生徒も多くいる中で、学習場面における言語環境はどう整えるか、考えていけると良い。

3)今後の取り組みに向けて ~「育てたい言語能力」はどのような検討を経て設定されているのか、明確にすると良い。例えば準ずる教育課程においては国語科の内容の活用や教師の観察情報の集約と整理をすることが有効である。また、研究のまとめ方として、特に知的代替の教育課程において「(どんな)活動を通して、(どんな)動きと(どんな)言葉がつながった」が分かるよう、指導事例を入れながらまとめることで共有しやすくなる。

  等の内容について授業事例を交えてお話いただきました。

             

                    ~参加した職員の感想~

・言語環境の整備という点について「たくさんの言葉を使うことがはたしてどうなのか」という話を聞き、自分の授業で使用する言葉の精選について再度考える必要性があると感じました。

・「国語科を要とした」ということが改めてどういうことかが分かりました。国語以外の教科で言語活動をする際に、その子の言語の発達段階をきちんと考えなければいけないと感じました。言語の精選をきちんとして授業づくりをしたいと思いました。

・言語能力育成の事例で、子どもが好きな触覚に集中してしまい、言葉入力の側面が弱くなってしまうことから、情動をコントロールする働き掛けを工夫(環境整備)したという事例がとても勉強になりました。子どもが喜んでいる。笑顔である。=良し、と評価してしまいがちだが、授業の本来のねらいを整理してアプローチすることが大切だと思いました。

・体験と言葉の結び付きを意図した言語活動を行うことができるように心がけていきたいと思います。

 今回、学んだことを日々の授業作りに生かしていきたいと思います。

 

<講演をする下山氏>

<リモートで受講する職員>

 

         

令和5年度 研修部 主題研究の取り組み

2023年8月22日 09時11分

 本校では、教師一人一人の専門性を高めるために「みんなで考え、みんなで学び、みんなで動き出す」校内研修に取り組んでいます。その中でも、授業力の向上を図るために、テーマを決めて授業づくりに向けた研修を行う、主題研究について紹介します。

 

一昨年度から、以下のテーマで主題研究に取り組んでいます。

 

「3つの資質・能力の育成」を目指す学習の基盤となる「言語能力」の育成

 

「3つの資質・能力」とは、学習指導要領に示されている「知識及び技能」「思考力、判断力、表現力等」「学びに向かう力、人間性等」です。その学習の基盤となる力の1つが「言語能力」です。

 

学習指導要領解説には、「言語能力」について以下のように示されています。

 

言葉は、児童生徒の学習活動を支える重要な役割を果たすものであり、全ての教科等における資質・能力の育成や学習の基盤となるものである。

 

さらに

 

言語能力の向上は、児童生徒の学びの質の向上や資質・能力の育成の在り方に関わる重要な課題として受け止め、重視していくことが求められる。

 

との記載もあります。

 

「言語能力」は、情報を取り出したり、考えをまとめたり、思いを伝えたりするときに、大きな役割を果たしており、全ての児童生徒にとって、学習を積み重ねるために大切なものです。

 

図[主題研究を支えるそれぞれの用語と関係性]

 

 学習指導要領解説には、「肢体不自由のある児童生徒は、身体の動きに困難があることから、様々なことを体験する機会が不足したまま、言葉や知識を習得していることが少ない。そのため、言葉を知っていても意味の理解が不十分であったり、概念が不確かなまま用語や数字を使ったりすることがある。」とあります。本校の児童生徒を見ても、言葉を知っていても適切な使い方がわからない場合があります。また、常に支援を必要とすることから、受け身の姿勢になってしまい、自分から発信する力が弱い姿も見られます。そのため、言葉の意味を知り、それを使って考え、表現し、伝える力は、本校の児童生徒にとってもとても大切な力だと考えます。「言語能力」つまり児童生徒の「ことばの力」を伸ばしていくことが、児童生徒の学びを深めていくために大切であり、私たちはそのための授業力を向上させていくことが必要だと考え、「言語能力」に焦点を当て、研究を進めていくことにしました。なお、本校の児童生徒にとっての「ことば」は、自分の思いを表現したり、コミュニケーションをとったりする全ての手段、つまり、話し言葉や文字だけではなく、声、表情、身振り、視線、身体の動き、絵、写真など、全ての表出を「ことば」と捉えています。

 

 昨年度の研究では、準ずる教育課程チームからは、「『目指す姿』『育てたい言語能力』『取り入れたい言語活動』を明確にして授業づくりを行ったことで、理解力や表現力の向上が見られた」といった成果があがった一方、「児童生徒同士の協働的な学び合いの場をどのように設定するか、どのような支援が必要か」といった課題があがりました。知的教科代替の教育課程チームからは、「児童生徒にとっての『ことば』とは何かを考え、『ことば』について整理し、共通理解を図ることができた」「言語環境、言語活動をより意識して授業づくりを行うことができた」といった成果が上がった一方、「言語活動の充実に向け、児童生徒が伝える(表出する)だけではなく、児童生徒同士や児童生徒と教師が伝え合うことができるような学習活動をどのように設定するか、どのような支援や手立てが有効か」といった課題があがりました。これらの成果と課題を踏まえ、今年度は「言語活動の充実に向けた授業づくり」をテーマに課題研究を進めることにしました。

 

研究の概要については以下の通りです。

図[主題研究推進計画]

 

 研究の進め方としては、準ずる教育課程で3チーム、知的教科代替の教育課程で15チームの合計18チームに分かれて進めています。

 

 1学期は、チームごとに研究教科を決め、「ことば」について共通理解を図りました。そこから、「目指す姿」「育てたい言語能力」「取り入れたい言語活動」を明確化し、有効な支援や手立てについて話し合いました。2学期は、具体的な授業づくりや実践を通して、有効と思われる支援や手立てを検証し、「言語活動の充実に向けた授業づくり」について考えていきたいと思います。

 

 児童生徒一人一人が「ことば」の力を伸ばし、様々な表現方法で周囲とコミュニケーションを取りながら豊かな生活を送れるようになることを目指し、研究に取り組んでいきます。

令和5年度 不審者対応訓練

2023年7月27日 10時38分

 7月24日(月)に不審者対応訓練が行われました。郡山北警察署のスクールサポーターや警察官の方に来校していただき、学校現場での防犯やさすまたの使用方法について実演を交えながら講話をいただきました。

 また、授業中に不審者が校内へ侵入した想定で、児童生徒や自分自身を守る方法や警察が到着するまでの初期対応の訓練を行いました。

令和5年度 校内OJT研修

2023年7月6日 16時56分

 「専門の知識をもつ教職員による講話を聴講したり、話し合いを行ったりしながら学び合い、知識を深め、技能を高める」ことを目的とし、校内OJT研修を開催しました。

 

1学期は以下の3講座を開催し、多くの教職員が研修を行いました。

 

①    「キャリア教育について」

 キャリア教育について大切にしたいことや疑問点などを、少人数のグループに分かれて話し合いました。

目の前の児童生徒へのかかわり方について、多くのヒントを得ることができました。

 

②    「校内にあるAT(アシスティブテクノロジー)機器について」

 校内にあるAT機器について話を聞きました。説明を聞いた後に、実物に触れたり操作したりしたことで、

授業への生かし方を知ることができました。

 

③    「肢体不自由のある児童・生徒への身体の動かし方、かかわり方の基本」

 児童生徒へのかかわり方や身体の弛めについて、実技を行いながら話を聞きました。教育の場である学校で、

私たちができることについて、具体的に知ることができました。

第1回避難訓練

2023年5月15日 10時01分

第1回避難訓練.pdf

令和4年度 主題研究実践協議会

2022年12月5日 15時01分

「主題研究授業実践協議会」令和4年11月25日(金)

講師:筑波大学附属桐が丘特別支援学校 前校長  下山直人氏

   郡山市総合教育支援センター   指導主事 吉田明史氏

 

令和4年11月25日(金)上記の先生方を指導助言者としてお招きし、「主題研究授業実践協議会」を行いました。

①提案授業を実施し、取り上げた実践について主題研究各チームで協議・共有することで、授業の改善と主題研究の      

 推進を図る。

②実践協議会への参加を通して、外部講師からの指導助言を主題研究各グループの実践に活かし、授業実践力の向上

 を図る。

 

 この2点を目的として、午前に3つの提案授業を行いました。午後に提案授業をVTRで視聴し、協議・共有し、下山氏、吉田氏からそれぞれ指導助言をいただきました。最後に、下山氏から「言語能力を育むための授業づくり」というテーマで全体講話をいただきました。

 

 下山先生からの助言(全体講話、「高等部:職業科」「中学部:国語科」の指導助言より)

〇各教科等で目指す資質・能力を育む上で「言語活動」の充実は素晴らしい着眼点である。

〇「育てたい言語能力」を明確にするためには、子どもの習得状況を丁寧に把握することが大切である。

〇言葉の習得状況から教科書を元に、子どもにあった単元を作る(単元を開発する)こと。

〇基盤となる言語能力を育みつつ、各教科の特質を生かした言語活動の充実を図ること。

 

 吉田先生からの助言(「小学部:体育科」の指導助言より)

〇学校体育の目標として「豊かなスポーツライフを実現する」とあり、そのために「言語活動」の充実は重要な視点である。

〇作戦会議等の話し合いの場では、チーム内で「共通の目標」をもつことが大切である。

(今回は試合に勝つという共通の目標があった。)

〇心理的・物理的距離の近さや情報の視覚化など、子ども達が安心して話し合うことができる場の設定や教材の工夫 

 をすること。

〇さらに言語能力を高めていくためには、様々な活動の中で感情や感性の共有をすることが大切である。

 

 参加者からの感想

〇“ことば”が頭に残るように、動作を加えることも大切ですが、より強いイメージ付けができるよう精選して結び付け 

 を行うことが必要だと分かりました。

〇国語科は言葉(言語)が教材であり、教師が授業で使う言葉を精選し、クリアに何度も伝えることが大切というお

 話がとても参考になりました。

〇頭の中にどう「言葉」を刻むか、どう呼び起こすかという下山先生のお話を聞き、丁寧に授業をつくり指導してい

 きたいと改めて思いました。

〇体育の側面について知ることができ、新鮮でした。

 

<各チームの協議の様子>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<指導助言の様子~下山氏~>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<指導助言の様子~吉田氏~>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今回の協議会での職員同士での学び合い、下山氏、吉田氏からいただいた指導助言を生かして、

よりよい授業づくりに努めていきたいと思います。

 

 

第2回避難訓練

2022年11月1日 08時43分

 10月17日(月)に今年度の第2回避難訓練がありました。今回は、1階調理室から出火したという想定で、校庭へ避難しました。新型コロナウイルス感染症の拡大により、全児童生徒が一斉に行う訓練は、今年度初めての実施でした。また、地面が平らではない校庭への避難でしたが、児童生徒は教師の話をよく聞き、落ち着いて訓練に取り組むことができました。

            

令和4年度 授業力向上研修講座

2022年8月9日 08時38分

 「高い専門性をもつ本校の教職員が講師となり研修を行うことで、教職員一人一人の授業力の向上を図る」ことを目的とし、7月26日、27日に授業力向上研修講座を開催しました。

今年度は、以下の内容の3講座を開催し、多くの教職員が研修に励みました。

①児童生徒理解:「見え方に困難を抱える児童生徒の理解と支援」

②児童生徒理解:「図工・美術の表現と、その広がり」

③ICT活用:「iPadのアプリケーションの活用方法について」

 

〈研修の様子〉

①   「見え方に困難を抱える児童生徒の理解と支援」                        

 本講座では、視覚障がいに詳しい本校の教員が講師となり、講義と演習を行いました。講義では、「「見ること」の基礎と視覚障がいについて」という内容で、見え方に困難を抱えるとはどういうことか、どのような支援が必要なのか等について、詳細な話を聞きました。演習では、「体験を通して視覚以外のアプローチを考える」という内容で、実際にアイマスクをつけ、見え方に困難を抱えた状態を体験しました。

 参加した教職員からは、「視覚障がいのある児童生徒への教材の提示の方法や教材の工夫について、改めて見直す必要があると感じた。」「見えるということは認識する上でとても大切であることが分かった。また、見えにくさを実際に体験できたことが良い経験になった。」等の感想が聞かれました。

     <講義とアイマスク体験の様子>

 「見え方~」講義

 
 
 
 
 
 
 
 

 
 

 

 


 
 

 

 

 

 

 

 

 


  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

② 「図工・美術の表現と、その広がり」

 本講座では、「児童生徒の興味・関心や、障がいの程度に応じた美術教育の具体的な実践方法を学ぶ」ことを目的とし、モダンテクニックによる表現方法について学びました。制作体験では、実際に「スパッタリング」「スクラッチ」「フロッタージュ」「デカルコマニー」「コラージュ」の技法を使って、制作に取り組みました。

 参加した教職員からは、「教師が技法を理解することで、児童生徒の表現を引き出すことができると感じた。」「実態に応じたやり方が参考になった。」等の感想が聞かれました。

 

<講義と制作体験(スパッタリング・フロッタージュ)の様子>

 

 
 
 
 
 
 
 

 
 

 
 
 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

③ 「iPadのアプリケーションの活用方法について」

 本講座では、「授業等、学習場面でのタブレットの活用について理解を深める」ことを目的とし、タブレットの使用方法やアプリケーションの活用について学びました。演習では、3グループ(初級、中級、上級)に分かれ、実際にタブレットを操作しながら、「アプリケーションの内容について」「動画編集について」「classroomの使い方について」を、それぞれに学びました。

 参加者した教職員からは、「授業で効率よく画像や動画を見せられるように活用したい。」「基本的で、すぐに使えそうなアプリを知ることができてよかった。」等の感想が聞かれました。

 

 <講義と演習(アプリケーション・動画編集)の様子>
 
 
 
 
 
 

 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

令和4年度 主題研究について

2022年8月8日 16時07分

 本校では、教師一人一人の専門性を高めるため「みんなで考え、みんなで学び、みんなで動き出す」校内研修に取り組んでいます。その中でも、授業力向上を図るために、テーマを決めて授業づくりに向けた研修を行う、主題研究について紹介します。

昨年度から以下のテーマで主題研究に取り組んでいます。

 

「3つの資質・能力の育成」を目指す学習の基盤となる「言語能力」の育成

 

「3つの資質・能力」とは、学習指導要領に示されている「知識及び技能」「思考力、判断力、表現力等」「学びに向かう力、人間性等」です。その学習の基盤となる力の1つが「言語能力」です。


学習指導要領解説には、「言語能力」について以下のように記載されています。

   言葉は、児童生徒の学習活動を支える重要な役割を果たすものであり、全ての教科等における資質・能力の

   育成や学習の基盤となるものである。 


さらに、

   言語能力の向上は、児童生徒の学びの質の向上や資質・能力の育成の在り方に関わる重要な課題として

   受け止め、重視していくことが求められる。

 

との記載もあります。

「言語能力」は、情報を取り出したり、考えをまとめたり、思いを伝えたりするときに、大きな役割を果たしており、すべての児童生徒にとって、学習を積み重ねるために大切なものです。

 

主題研究を支えるそれぞれの用語と関係性

 

 学習指導要領解説には、「肢体不自由のある児童生徒は、身体の動きに困難があることから、様々なことを体験する機会が不足したまま、言葉や知識を習得していることが少なくない。そのため、言葉を知っていても意味の理解が不十分であったり、概念が不確かなまま用語や数字を使ったりすることがある。」とあります。本校の児童生徒を見ても、言葉を知っていても適切な使い方がわからない場合があります。また、常に支援を必要とすることから、受け身の姿勢になってしまい、自分から発信する力が弱い姿も見られます。そのため、言葉の意味を知って、それを使って考え、表現し、伝える力は、本校の児童生徒にとってとても大切な力だと考えます。「言語能力」つまり児童生徒の「ことばの力」を伸ばしていくことが、児童生徒の学びを深めていくために大切であり、私たちはそのための授業力を向上させていくことが必要だと考え、「言語能力」に焦点を当て、研究を進めていくこととしました。なお、本校の児童生徒にとっての「ことば」は、自分の思いを表現したり、コミュニケーションをとったりする全ての手段、つまり、話し言葉や文字だけでなく、声、表情、身振り、視線、身体の動き、絵、写真など、全ての表出を「ことば」と捉えています。

 

 昨年度の研究では、通常の教育課程のチームからは、「言語活動を意識した授業づくりを行うことができた」といった成果があがった半面、「思考意欲、伝える力をどう育てるか」「考える必要性のある学習活動をどう設定するか」といった課題があがりました。重複障がいの教育課程のチームからは、「学ぶべき内容を明確にして授業づくりをすることができた」といった成果があがった半面、「本校児童生徒の実態を踏まえた言語能力をどのように考え、育成するか」といった課題があがりました。これらの成果と課題を踏まえ、今年度は「言語能力を育む授業づくり」をテーマに、主題研究を進めることとしました。

研究の概要については以下のとおりです。

令和4年度 主題研究概要-2年次ー

 

  研究の進め方としては、通常の教育課程で3チーム、重複障がいの教育課程で15チームの合計18チームに分かれて進めています。

 1学期は、研究のキーワードである「言語能力」について全教員で確認した後、「言語能力」を育成するために、授業にどのような「言語活動」を取り入れていったらよいかをチームごとに考えました。2学期には、具体的な授業づくりをとおして、「言語能力を育む授業づくり」について考えていきます。

 児童生徒が様々な表現方法での「ことばの力」を伸ばし、豊かな生活を送れるようになることを目指し、研究に取り組んでいきます。