令和4年8月23日(火)に、地域ケアサポート研究所理事長 飯野順子氏を講師として、「創立60周年記念講演会・主題研究全体研修会」を行いました。
肢体不自由のある児童生徒の各教科の授業づくりに生かすために、3つの資質・能力の育成を目指す学習の基盤となる言語能力の育成について研修し、主題研究の推進を図ることを目的として、「ことばを育てる授業作り」をテーマにご講演いただきました。
飯野氏からは、
1)ご自身の経験より ~障がいがある人も、生涯「学びたい」気持ちをもっている。
2)ことばを磨く ~子どもが主体となる授業を創ることが大切で、子ども自身が思考する時間がことばを育てる。教員には魅力的な働きかけ(表情・身振り・話し方)や、「できる」と信じて待つ姿勢が必要。子どもの表出をよく読み取り、それを分かろうとし、意味づけしてフィードバックすることが、表現する力の育成につながる。
3)ことばを育てる ~授業で「何を学ばせたいか」を明確にし、自己選択・自己確認ができる活動を設定すること、計画と記録を取っていくことが大切。ことばの発達には、五感を活かす活動が効果的で、特に音は学びの手がかりになるので、オノマトペを活用したり、キーとなる言葉をつかったりするとよい。
等のお話を、実践紹介も交えてお話しいただきました。
~参加した職員の感想~
・今回の講演を聞き、内容の定着だけでなく、子供が将来生きていくために、学ぶ楽しさや、自己表現力、生活していく上でことばを学んでいくこと等を大切にしながら、個に応じた指導の在り方を考え、工夫していくことが大切ということを知り、2学期からの授業にいかしていきたいと思いました。
・五感を活かした授業づくりついての例があり、弱視の生徒に対して取り組んでいたアプローチ(聴覚や嗅覚・触覚)が記載されており、自分が取り組んでいたことは間違いではなく、ことばを育むための1つの手段であることを改めて確認することができました。
・言語能力育成の基盤となるような内容で、分かりやすく、勉強になりました。子どもを「できる子」として見るという点など類Ⅰでも共通する部分が多々あり、今後の研修にも活きる内容でした。
今回の研修会で得たことを、日々の授業の中で、児童生徒の言語能力を育てるために、生かしていきたいと思います。
<講義をする飯野氏> <リモートで受講する職員>
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