12月14日(水)から12月18日(日)に「創立60周年記念郡山支援学校作品展」をビッグアイ市民ふれあいプラザ展示室(6階)にて開催しました。児童生徒が図画工作科や美術科で描いた絵画、国語科で書いた書道作品、技術・家庭科で製作した木工製品やポーチなど、約250点の作品を展示しました。また今年度は本校創立60周年の記念作品展ということで、「創立60周年事業」を紹介する展示パネルを制作し展示したり、学校紹介用のチラシ(『アートがいっぱい、光の学校』)を配付したりしました。創立60周年事業の紹介の展示スペースには、「創立60周年を祝う会」の際、体育館の会場を装飾したビニール傘アートの一部も展示し、雰囲気を盛り上げました。
来場された方からは、「毎年、楽しみにしています。」「子ども達の思いがこもった作品の数々で、感動しました。」「初めて観させていただきました。素敵な作品がたくさんあって驚きました。」など、様々な感想をいただきました。また、「学校の名称、変わりましたよね。どんな教育をしているのですか?」と本校に興味をもってくださる方から、「ビニール傘アートはとても素敵ですが、内側に模様をつけると、実際の雨の時も使えますよ。」とアドバイスをくださる方もいらっしゃいました。保護者の方も多数来場してくださり、ポスターのビニール傘アートの写真を見ながら、「うちの子どもの傘はどれかな?」と探す姿も見られ、大盛況でした。
多くの地域の方々にも御来場いただき、展示作品や創立60周年の展示物を通して、児童生徒の日頃の学習の様子や成果、本校の教育活動の様子をお伝えすることができました。
創立60周年記念事業委員会は、記念品を用意、記念リーフレットを制作して、祝う会当日に、記念品は全児童生徒に、記念リーフレットは全児童生徒、教職員に贈りました。
記念品については、児童生徒が「創立60周年を意識できるもの」「学校への所属意識を持てるもの」を児童生徒に贈る、ということで検討しました。校章のキーホルダーやステンレスボトル等の案の中から、児童生徒へのアンケートで「ステンレスボトル」と決まりました。
記念リーフレットは、創立50周年以降の本校の「10年間の歩み」と、児童生徒が自分の成長とを重ね合わせて学習に使用できるものを作りたいと考えました。東日本大震災後の10年でもあり、コロナ禍を経ての学び方の変化などを踏まえ、「時代の流れの中で、学校がしてきたこと」を盛り込みました。表紙には、創立60周年のテーマや、全校児童生徒で撮影したドローンでの空撮写真、各学部の集合写真も入れて、学校の創立60周年の節目を表すカラフルなリーフレットとなりました。
記念品のステンレスボトル
記念リーフレット表紙面 記念リーフレット内側面
◇創立60周年記念の横断幕とビニール傘アート
◇小学部発表の「花束幕」 ◇はじめのことば(小学部)
◇校長あいさつ ◇生徒会長あいさつ
10月29日(土)に、「創立60周年を祝う会」を行いました。
感染症対策として、児童会・生徒会役員や係の児童生徒が体育館で会を進行し、それ以外の児童生徒は、各教室でリモート視聴するという形で行いました。
祝う会の中の「郡山支援学校の誕生会」では、本校60年の歴史をクイズにして、全校生で「学校クイズ」に挑戦しました。体育館と各教室が双方向でつながり、校長先生や事務長さんが出題した問題を、指名されたクラスが元気よく答えていました。クイズを通して本校の歴史を知ることができ、大変盛り上がりを見せました。また、中学部の生徒が制作した誕生日ケーキや、全校生が歌ったり演奏したりした「校歌」も映像で楽しみました。その他、学部毎の発表もあり、それぞれ趣向をこらした素晴らしいものでした。
小学部は、学校の誕生日に大きな花束をプレゼントする「おたんじょうび おめでとう」と題したステージ発表、中学部は、みんなの夢が叶うようにと思いを込めた歌の発表(動画)、高等部は、みんなでつながって、みんなで未来に向かっていこうという気持ちを込めた「みんなでつなごう キャッチボールプロジェクト」と題した動画発表を行いました。5月に行ったドローンでの撮影の様子も鑑賞し、これまでの記念行事を振り返りました。最後は、小学部による「くす玉割り」を視聴して盛り上がりました。
この「創立60周年を祝う会」に向けては、児童会・生徒会役員をはじめ、児童生徒ががんばって準備をしてきました。当日は、改まった行事とは一味違った、とても温かい雰囲気の会になりました。
全校生が最初から最後まで共に活動する行事は、久し振りの実施となりましたが、本校の児童生徒の輝いている日常の様子を再確認し、本校の良さを改めて感じた一日となりました。
◇高等部生による「ハッピー ◇学校クイズ「人気の給食メ ◇シンキングターイム!
バースデイ」ピアノ連弾 ニューは何でしょうか?
◇「3番!」とリモートで答 ◇くす玉割り「3・2・1」 ◇小学部発表「おたんじょ
える様子 うびおめでとう
◇おわりのことば(高等部) ◇進行を務めた児童会・生徒会役員で
記念撮影
10月6日(木)に「創立60周年記念 芸術鑑賞教室」を開催しました。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、3年ぶりの芸術鑑賞教室です。公演してくださったのは、東京パシフィック管弦楽団の演奏グループの一つである「パシフィック打楽器合奏団」の5名の演奏家の方々です。感染症対策として全校児童生徒を3グループに分け、曲を変えながら3公演していただきました。曲目は、『トランペット吹きの休日』や『タイプライター』、ディズニーメドレーなど誰もが耳にしたことのある曲から、ラテン楽器や、サンバ楽器を使った『ティコティコ』といった曲もありました。児童生徒達は、久し振りの演奏会にワクワクドキドキの様子。演奏が始まると、じーっと聞き入ったり、リズムに合わせて手拍子をしたり。1曲終わるごとに、会場は大きな拍手に包まれました。参加した児童生徒達からは、「知っている曲があって、楽しかったです。」「演奏する速さがすごかったです。」「自分が演奏したことがある楽器(グロッケンシュピール)がありました。難しかったです。だから余計にすごい!!と思いました。」などの感想があげられました。また退場の際には、「また来てね。」の声が多く聞かれました。
「芸術の秋」に体験できた素敵な音楽が、児童生徒達の心を豊かにしてくれました。またの機会を楽しみにしたいと思います。
5人の演奏家の方々です!
体を使ってのボディパーカッションの様子です。
楽器の紹介の様子です。
(グロッケンなどの楽器を演奏するのに使う「マレット(ばち)」です。)
令和4年8月23日(火)に、地域ケアサポート研究所理事長 飯野順子氏を講師として、「創立60周年記念講演会・主題研究全体研修会」を行いました。
肢体不自由のある児童生徒の各教科の授業づくりに生かすために、3つの資質・能力の育成を目指す学習の基盤となる言語能力の育成について研修し、主題研究の推進を図ることを目的として、「ことばを育てる授業作り」をテーマにご講演いただきました。
飯野氏からは、
1)ご自身の経験より ~障がいがある人も、生涯「学びたい」気持ちをもっている。
2)ことばを磨く ~子どもが主体となる授業を創ることが大切で、子ども自身が思考する時間がことばを育てる。教員には魅力的な働きかけ(表情・身振り・話し方)や、「できる」と信じて待つ姿勢が必要。子どもの表出をよく読み取り、それを分かろうとし、意味づけしてフィードバックすることが、表現する力の育成につながる。
3)ことばを育てる ~授業で「何を学ばせたいか」を明確にし、自己選択・自己確認ができる活動を設定すること、計画と記録を取っていくことが大切。ことばの発達には、五感を活かす活動が効果的で、特に音は学びの手がかりになるので、オノマトペを活用したり、キーとなる言葉をつかったりするとよい。
等のお話を、実践紹介も交えてお話しいただきました。
~参加した職員の感想~
・今回の講演を聞き、内容の定着だけでなく、子供が将来生きていくために、学ぶ楽しさや、自己表現力、生活していく上でことばを学んでいくこと等を大切にしながら、個に応じた指導の在り方を考え、工夫していくことが大切ということを知り、2学期からの授業にいかしていきたいと思いました。
・五感を活かした授業づくりついての例があり、弱視の生徒に対して取り組んでいたアプローチ(聴覚や嗅覚・触覚)が記載されており、自分が取り組んでいたことは間違いではなく、ことばを育むための1つの手段であることを改めて確認することができました。
・言語能力育成の基盤となるような内容で、分かりやすく、勉強になりました。子どもを「できる子」として見るという点など類Ⅰでも共通する部分が多々あり、今後の研修にも活きる内容でした。
今回の研修会で得たことを、日々の授業の中で、児童生徒の言語能力を育てるために、生かしていきたいと思います。
<講義をする飯野氏> <リモートで受講する職員>
給食だより ~健康教育部 給食係~
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