自立活動OJT研修
2021年8月24日 16時07分令和3年度6月21日に校内の教員を対象に行われた自立活動OJT研修「肢体不自由のある児童生徒への身体の動かし方、かかわり方の基本」(講師:井澤由香教諭)について紹介します。今回は、自立活動の課題設定や自立活動を進めるにあたって気を付ける点の説明、児童生徒への関わり方のポイントについて実技を交えた研修が行われました。以下、研修の内容を紹介します。
〈課題を設定するにあたって〉
① 児童生徒の実態をきちんと把握することが大切
② 保護者、児童生徒自身、担任の3名で何を目指すのか納得してお くことが大切
〈指導を進めるにあたって〉
① 何をねらいとして進めていくのか大きな目標を決める
② 目標を達成するためにはどのような指導を行っていく必要があるか、おおよその方向性を決める。(課題をはっきりさせる)
〈子供への関わり方〉
① 児童生徒役と教師役に分かれて実技を行いました。児童生徒役が手指を組み合わせ、教師役が「この指動かして」と模倣して見せても児童生徒役はスムーズに動かすことができませんでした。しかし、教師側が動かしてほしい指に触れながら「この指動かして」と指示することで児童生徒役はスムーズに動かすことができました。言葉だけでの説明や摸倣を交えた説明だけより、児童生徒の動かす部位に触れることでより分かりやすい指示になることを体感しました。(※児童生徒に触る際は、過敏の有無など生徒の状況を判断し、丁寧にやさしく触れるように気を付けます。)
② 児童生徒役と教師役に分かれて実技を行いました。児童生徒の体に触れて伸ばす際には、力任せに無理にゆるめたり、焦って動かしたりしないようにすることが大切だと分かりました。また、教師が児童生徒の体をゆるませているのではなく、あくまでも児童生徒自身がゆるめられるように教師は援助しているということを忘れてはならないと学びました。訓練中は児童生徒とのコミュニケーションを大切にして「そうそう」「上手だね」と声をかけ、共感することが大事だということを実技を通して感じることができました。